FP1級の試験概要

まず、FP1級をFP技能士の資格で受験するためには、「2級FP技能士に合格してから、1年以上のFPに関係する実務経験があること」もしくは「FP業務に関係する実務経験が、通算で5年以上あること」のどちらかが求められます。

ただし、AFP資格とCFP資格の2つを取得しているのであれば、上記の条件を求められることはありませんので、FP1級の取得を目指して更なるステップアップを目指すことが可能となります。しかしながら、AFP資格の取得だけであるとこのような措置はありませんので、上記FP技能士の資格だけの時と同条件で考える必要があります。

第一の難関が、この受験資格なのですが、既にクリアはされているでしょうか。まだクリアされていないようであれば、実務経験を積むかAFP資格とCFP資格を取得するコースを回りながら、FP1級取得に向けた勉強を進めてみるといいでしょう。

さて、肝心要のテストですが、FP技能士の3級と2級とは一味違い、FP1級は日本FP協会では「技能」試験のみ、金融財政事情研究会(きんざい、とも呼ばれます)では「学科」試験と「実技」試験の両方、と受験団体によって受けられるテストが異なる点です。

出題される技能試験のテスト内容は同じなのですが、技能試験のみしか受けられない日本FP協会では、別途金融財政事情研究会で学科試験も合格してこなければならず、申請や受験の手間が増えてしまいます。

そのため、今まで日本FP協会で受験してきたとしても、FP1級に関しては、金融財政事情研究会で受験をした方が、手間が省けるといえます。試験範囲は、きんざいの公式サイトで公開されておりますので、忘れずに確認してください。

公式サイト: http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/1kyu/index.html

このFP1級の合格率は非常に低く、およそ1割程度しか合格しないと言われている難関な資格です。学科が選択と記述問題、実技は今までと違って口頭形式の質疑応答問題になるため、試験範囲の広さだけでなく試験会場独特の雰囲気に飲まれてしまう人が多いのかもしれません。

FP1級取得に向けた勉強法

FP1級は、とても難易度の高い資格です。ですが、FP1級を狙うほどの段階まで来ているのであれば、スクールに通ったり在宅スクールの商材を買ったりするのも、高額で馬鹿らしくなるのが本音です。そもそも、FP2級までは対応していても、FP1級となると受験者の少なさや難易度のこともあってか、通うようなスクールも在宅スクールの商材も、数が減ってしまうのが現状です。

独学で取得できるの?

では、書籍で独学にてFP1級の取得に向けた勉強は、FP3級やFP2級のように行うことができるのでしょうか。

結論から言うと、できます。時間で言うと、FP2級レベルの知識と経験があるのをベースに、そこからさらにおよそ300~400時間、期間にしておよそ6ヶ月前後で取得する方が多いようです。

勉強は、金融財政事情研究会から出版されている書籍を教材にするのが、効率がよいと言えるでしょう。実技と学科、どちらの試験にも対応した団体だからです。その教材を基本に、「繰り返し」問題を解いていくという勉強で、FP1級でも十分通用します。

ですが、学科はそれでよくても、実技はそうも行きません。書籍は話してくれませんからね。これは、勉強と並行してFP業務に携わることや、教材を基に家族や知人を試験官に見立てて出題をしてもらう、といったサポートも受けたほうが効率的です。

そのため、「完全な独学」ではありませんが、ほとんどの内容を独学で乗り切ることができるのです。

どうしても、質疑応答問題で家族や知人のサポートを受けるのが難しいのであれば、他にも手はあります。それは、自分の声を録音して、ランダム再生させることです。スマホで録音した声をパソコンに送信して、ランダムに再生させることで自作の問題を組み上げることができます。

例えば、「○○はいつまでに処理しないといけないんですか」という、いかにも聞かれそうな内容、相談を受けそうな内容をランダムに再生させそれに対して答えを出す。それに対し、すぐに答えられるか、回答は正しいかチェックをする。それでもいいのです。

ちゃんと正しいことを言っているかチェックするためにも、回答をする時にも録音をしておくと、正しく答えたつもりなのにうっかり違ったことを言っていた、というミスがなくなりますね。

資格取得後のメリット

難関資格の勉強をするからには、メリットがないとやる気も起きませんよね。しっかりと、メリットを解説いたします。

第一のメリットは、わざわざ勉強をするのですから、資格取得をすることで、「この人はちゃんとFP業務について理解している」とアピールできることです。また、ファイナンシャル・プランニングについて理解が深まるということは、仕事で使わなくともより正しく効率のいい財産の管理ができます。これが第二のメリットです。

そして第三のメリットは、国内向けのFP資格で最高峰に位置する資格であることです。この資格を取得することで、より広い範囲に活動の場を広げる一歩ともなりますし、特化して好きな分野があるのであれば、その資格と合わせて開業をするいいきっかけともなるでしょう。